2021年最初の活動報告です。
1月10日に寿ゞ家再生プロジェクトの作業を行いました。
今回は、本館南庭の整備です。
この場所は、もともとコンクリートブロック積みの増築された浴室があった場所で、
今回の改修工事で増築部分を撤去したため、芦原になった地面です。
江戸時代には別の建物があったことが図面で分かっていますので、
石垣はその当時からのものでしょう。
ただし、浴室を増築するときに、石垣の最上部を取り外しているようです。
この場所を本館地階から眺められる庭にするため、
植栽や岩の配置をする計画をしています。
しかし、少し掘ってみると、浴室の基礎だと思いますが、
コンクリートのたたきが現れてきました。
まずはこれを撤去します。
つるはしとハンマーで地道にたたき、
石垣に近い部分や今後犬走を施工する部分を除いた範囲で
コンクリートを取り外していきました。
コンクリートを外した後にはたい肥を投入し、しばらくこのまま放置します。
これまで建物の下で固まっていた土の環境づくりです。
もう一か所、植栽を予定している部分も、土を掘ってたい肥を入れておきました。
そのあと、仮置きの岩などの再配置をしてみました。
一日かかるかと思った作業でしたが、
お手伝いいただいたおかげもあり、半日で終えることができました。
そのほかに、以前配置した新館玄関前の石組みが今一つしっくりしないので、
こちらの岩を入れ替えたり、
工事中、小路苑に仮置きしていた鉢植えを
北庭に戻したりしました。
本館の周囲がだんだんと庭らしくなってきました。
今後土づくりをしながら時機を見て、本館北庭など植栽をしていく予定です。
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