6月13日の活動では、小広間や渡り部分の新らしくした無垢板の床に、
米ぬか由来成分のワックス(商品名「キヌカ」)を塗布しました。
このワックスは表面に被膜を作って床を保護するのではなく、
木に染み込んで適度な状態にする性質なので、
無垢板の床に経年変化による味わいを持たせて、
寿ゞ家の景色に育てていくために選択しました。
木綿の布切れに少し含ませる程度で、
木材に擦り付けていくように塗布しました。
一部に塗り斑があったので、後日塗りなおしをしましたが、
すっと馴染んできれいに仕上がりました。
無垢板では色合いの変化はわかりにくいですが、
試しに塗った古材部分は塗っていないところとの差は歴然です。
(1枚目の画像)
そして、床を踏む足裏の感触が滑らかになりました。
布に残ったワックスで手すりや扉の一部も塗布できましたので、
少しの量でもかなりの面積を濡れそうです。
今回は工事が終了した一部を先行して行いましたが、
今後も木部の手入れにこのワックスを塗布していきたいと考えています。
6月27日の活動は、東の園の整備作業です。
しばらく見ないうちに、
竹や草が新しい芽をつくつくと伸ばしていましたので、
竹は手折っておきました。
今回の主な作業はそれではなく、
南天と竹が薮になった部分の伐採と伐根、
そして隣地との排水溝にたまった土などを浚うことです。
幸い蒸してはいなかったものの、気温が高く暑い中で、
熱中症にも気を付けながら汗だくでの作業となりました。
喜々として作業に取り組む、女性二人の力強い助っ人もあり、
おかげさまで予定していた段階まで順調に作業が進みました。
覆いかぶさっていた竹がなくなった便所は、
いずれ壊す予定ですが、自然と倒壊が加速することでしょう。
作業中にも瓦が何枚か落ちてきました。
竹の伐根はなかなか大変でしたが、とりあえずのめどをつけ、
長い間に土や枯れ葉が堆積した排水溝も浚えて綺麗になりました。
作業後にはなんと、東の園から足助城が見えるようになりました。
また、地蔵小路からの東の園の眺めが格段にすっきりとしたものになりました。
次は、残りの南天の伐根をする予定です。
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