寿ゞ家の南庭、ようやく形が見えてきました。
発掘によってごろごろと出てきた岩たちに悩まされ、
作業をするたびに変化する状況により、設計変更を繰り返しましたが、
当初考えていた基本形はなんとか保てました。
庭の中央に谷をつくり、建物の湿気を減じるための排水を兼ねます。
新館から庭への出口から見て、石の大橋越しに深い谷を望みます。
谷の右側の庭には、
元の庭にあったモチノキを中心にしたやや平らな空間。
反対側の左側の庭には、元あった灯篭を崩してできた石の柱を立て、
谷から立ち上がる垂直方向の石の山を形作りました。
茶室へ向かう蹲踞は元の庭そのままに使い、その先は地蔵堂庫裏に続く通路になります。
その通路はこれからの整備になります。
そして、もうすぐここに新たな塀ができます。
そうなればまた景色もずいぶん変わります。
寿ゞ家の新たな庭がもうすぐ誕生します。
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